一重に戻したくなったら・・・
「そうですね、もう術後7ヵ月たっていますから、あと数ヵ月ようすを見て・・・
現在のつっぱりと数ヵ月後のつっぱりにほとんど変化がなく、仕事に差し障りがあるようでしたら、取ることを考えたらいいんじゃないんですか」
「その数ヵ月後の時点で本当に糸は取れますか」
「それもさっき言ったように、取れるかもしれないし、取れないかもしれない。
これだけはやってみなければ分かりません」
・・・事実、美容外科手術だけでなく、他の科でも、手術にはやってみなければ分からないという部分が必ずあります。
とくに他の医者が実施した手術を再手術する場合には、この"分からない"部分が多くなるのです。
「じゃ、やっぱり、いま糸を取ったほうがいいわけですね」
・・・と何らかの言質を医師から取りたがっているようです。
それも無理もない話で、A、B、Cの美容外科医を巡って、誰を信用していいのか分からなくなってしまったのですから・・・。
「いや、いま糸を取ろうとしても、やはり同じで、運がよければ全部糸が取れる場合もあるし、一部取り残しになる場合もあるし、あるいは全然取れない場合もあるかもしれません。
さっきも言ったように異物、とくに毛のように細い糸のような異物を生体内から取り除くのは意外とむずかしいんですよ。
時には不可能の場合もあるんです。
だから糸を使った二重の手術をして、患者さんがたまたま術後に気に入らなくて、元の一重に戻してくれと言われた場合、できる場合もあるし、できない場合もあるんです」
しみ治療のように簡単にはいかないものなんですね。